“キラキラモザイクアート①”出会い～販売開始編

2021年5月、会津若松店にあるお客様がご来店されました。

そのお客様は
「こんな商品、置いてないでしょうか？」と
おもむろにご自身のスマホの画面を見せて聞いてきました。

その画面には、イラスト一面にビーズが並べられた
ダイアモンドアートが映し出されていました。

でも、我々手芸店のスタッフでさえ見たこともない商品でしたので、
正直に「初めて見ました。・・・ごめんなさい」と
返答しました。

それを聞いたそのお客様は、落胆され
「お取り寄せもできませんか？」というので、
「すみません、今のところ無理かと・・・」と返答すると、
またさらにがっかりされたようで、
あまりのその落胆ぶりがちょっと気になって、
そして見せていただいたスマホの画面に映る
ダイアモンドアートなるものが、それこそ我々にも
凄く魅力的に感じたということもあって、思わず、
「お話を伺ってもよろしいですか？」とお願いしてしまっていました。

そのお客様から話を聞くと
娘さんが、医療従事者で、この1年近く激務が続き
ストレスで壊れそうになってて、見ていられなくって…。
なにか気晴らし出来る方法はないかね？と親子で話し合っている中で
このダイアモンドアートに行き着いたということでした。

聞けば、その娘さんは
編み物もやらない、縫いものもやらない、
でも、何かに没頭すれば精神を保っていられるかも、
というこでのダイヤモンドアートという答えだったようでした。

たしかにダイヤモンドアートは
決められた記号の場所にビーズを貼りつけていくだけの
シンプルで、簡単な、言わば単純作業で仕上がる手芸。

単純作業は、“脳へのリラックス効果”があるということは
我々手芸関係者ならだれでも知っている事実。
ましてや医療従事者の娘さんなら当然そのことを知っていたのだと思います。

我々は瞬時にしてダイヤモンドアートの
魅力と効果にとりつかれてしまったものの、
取り扱いがない以上、その場はどうすることもできず、
お帰りいただくしかありませんでした。

その後、取引のある問屋さん各社に問い合わせしてみたところ、
ダイヤモンドアートじゃなくて
ダイヤモンドフィックスだったらある！ということが判明。
調べてみたら、アートも、フィックスもほぼ同じ商品ということも判明。

さっそく取り寄せて、まずは我々が体験してみることに。

感想は・・・。

細かい。果てしない。
でも、単純作業がなせる業（わざ）なのか、
クセになるんです。

この記号だらけの原画にひとつひとつビーズを貼る付けていったら
どんな仕上がりになるんだろう？という好奇心もくすぐられ、
とにかく”やらずにはいられなくなるんです！”

1日、２日では仕上がるわけもなく
合間を見つけては、毎日毎日少しずつ少しずつ
仕上げていきました。

そして、苦節数週間。
とうとうその時を迎えました。

完成です！

完成してまず思ったこと、それは
なんなんだろうこの“多幸感”は。

果てしない作業の末の達成感！
仕上がった作品の美しさ。
こんな自分にでも、という自己満足感。

とにかくいろんな幸福感に包まれるんです。

そして、同時に、一抹のすきま風のような感覚も襲ってきました。
それは、
終わってしまった・・・。
張り合いを失ってしまった・・・。
という寂しさ。

気づいたら、次の新しいキットに手をかけていました。

その後、スタッフ間で何種類か店頭展示用の見本作りをお願いし、
何人もの中毒者を輩出。

いよいよ、店頭での販売を開始しました。

店頭では、ダイアモンドアート？？？っていう感じで
初めて見る、”それ”に皆さん興味津々といった感じ、でも、
なかなか初日を迎えることができませんでした。

なかなか最初の1個目が売れないので、
こうなったら！という思いで
店頭でデモ販を慣行。
題して「興味を示したお客様へ、とにかく1粒でもいいから貼ってもらおう」作戦。
作戦は功を奏し、買っていかれるお客様が1人、また1人と。
そうこうしているうちに、2周目を買いに来るお客様がいらっしゃたりと、
少しずつ、認知度が上がってきました。

しかし、そんなある日、
お客様からの指摘で、
ダイヤモンドアート、ダイヤモンドフィックスって、
実物見るとわかるけど、商品名だけ教えられたら
どんな商品なのかわからないわよね？と。

確かに、商品名にダイヤモンドと付いているから、
アクセサリーの類なのかと勘違いされる方も少なからず・・・。

そこで、みとやでは思い切って、
ダイヤモンドアート、フィックスという呼び名を
キラキラしたモザイクアートみたいな商品なので
そのまま「キラキラモザイクアート」と名付けることにしました。


以上、キラキラモザイクアート出会い～販売開始編でした。



2022年2月に福島放送「シェアー！」という番組で
取り上げていただいた時の動画がYouTubeで配信されておりますので
こちらにアップさせていただきます。

さすがテレビ。キラキラモザイクアートの魅力をしっかり伝わります。
ぜひご覧くださいませ。

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福島放送の番組「シェアー！」でキラモザを取り上げていただいた動画はコチラ。