キラモザ⑤柳津ファンタジー

※みとやでは、世に言うダイアモンドアートとか
 ダイアモンドフィックスのことを
 「キラキラモザイクアート」と名付け、
 略して「キラモザ」と呼んでいます。


2022年4月中旬。
ここ会津も桜も散りゆく季節。

キラモザ会津の風景も桜の風景を中心に
制作していたので、そろそろ桜以外の
風景もラインナップしなければ・・・。

私には、次はこの町の風景を!と
決めていた町がありました。

それが柳津町。

柳津町は、私が生まれ育った
会津坂下町のお隣。

車で15分のところにある山間の町。
赤べこ発祥の町としても知られています。

そこは子供の頃から、
よく行っていた町でした。

柳津町には、室内プールがあったり、
アスレチックの森林公園があったり、
座れるリフト完備のスキー場があったりと、
子供の我々には
とびっきりの遊び場がいくつもあり、
時には只見線に乗って、
時には仲間と自転車を連ねて。


町のど真ん中を只見川が流れ、
そこにかかる大きな赤いアーチ橋が2本。
橋の上から見える只見川の流れと
崖の上に立つ大きなお寺(福満虚空蔵菩薩圓藏寺)。

通りに入れば、所々から吹き出す
あわ饅頭屋さんの蒸気。
お寺に登る石階段、数軒の旅館。
異世界を思わせる赤い欄干。
そのどれもが絵画のようであり珍しく、
そして独特に当時の私には映っていました。

その独特に感じる気持ちも
大人になれば、少しづつ薄らいでゆくのが
普通の感覚というものなのですが、
今でも立ち寄るたびに、
同じように感じる町。

そんな柳津の独特な風景をキラモザに・・・。

早速、商品化できる風景を撮影して来ようと、
思い立ったまではよかったのですが、
写真撮影は素人同然の私、
正直自信がありませんでした。

そこで「そうだ、光を誘おう!」と、
ひらめいてしまいました。

光、そう前回のブログで、
立木観音の奇跡の一枚を撮影した
前職プロカメラマン、
現在、工場の跡取り息子で登場した、
佐藤光氏です。

そうはいっても、彼も忙しい身、
そんなことは百も承知だったので、
「2時間だけ!カレーおごるから」という
誘い文句で声をかけてみました。

返事は、意外にも「面白そう」でした。

2022年4月18日
我々は柳津の手前にある
『ラマ』というカレーショプに集合し、
昼食をとりました。当然カレーをオーダー。



「やっぱここのカレー美味いよな!」なんて
話ししながらお腹を満たし、

さぁ、いよいよ撮影の地、柳津へ。


当日、柳津入りの動画


その日、柳津の桜は満開を迎えていました。
早速、我々は赤べこ、赤いアーチ橋、虚空藏様
のベストショットのポイントを求め
町をうろうろ動き回りました。

とにかくいろんなポイントを変えては
パシパシ撮りまくりました。


 
佐藤光氏と赤べこと虚空蔵尊


平日のお昼過ぎ、おじさん2人、うろうろと
あっち行ったり、こっち行ったり
地元の人から見たら、
かなり怪しい2人組に映ったことでしょう。

撮影を終え、我々はたくさんカメラに収めたものから
どれを使用するかの検討に入りました。

どれもいい写真なんですよね。



でも、何かが違う・・・。

なんだろう????この違和感。

そう、そうなんですよ。
どの写真も単品なんですよ。
赤いアーチ橋、虚空蔵尊、赤べこ
このすべてがフレームの中に
おさまってなければ、
今回の柳津キラモザ化計画は意味ないんです。

それを意識して撮影したはずなのに、

赤いアーチ橋と虚空蔵尊が入ってても
赤べこは入ってないとか。

赤べこと赤いアーチ橋が入ってても
虚空蔵尊が小さくて
それが何なのか分からないとか。

実際に大きい画面で見直してみたら
そんな写真ばかりだったんです。

困りました。
再撮影といっても、
次回いつ時間が取れるかもわからないし。

そんな困った状況をみかねて、
光氏から「イラストでやってみる?」と
提案がありました。

おお、その手があったか!

気持ちが切れかかったところに
一筋の光を見た思いでした。

彼は、「横尾忠則っぽく作ってみるわ 」と
構図もイメージ出来ているようだったので、
それを信じて全権を彼に委ねることにしました。

丸投げしたにもかかわらず、
厚かましくも私の心は
期待でいっぱいでした。

そして、数日後。
彼が仕上げた柳津をテーマにしたイラスト画が
上がってきました。

そして、見た瞬間、即決でした!

柳津といえば!というものを
全部詰め込んでくれ、そして見事に配置し、
黄色いあわ饅頭をお月様に見立てるという
遊び心まで盛ってくれました。


柳津ファンタジー原画





そして、私はこのイラストに
『柳津ファンタジー』というタイトルを付けました。
子供のころから、抱いていた
ふわふわした私の中の異世界感をうまく表現してくれ、
そして楽しさも持ち合わせている素敵なイラスト。

まさにファンタジーな世界ですよ!

嬉しかったですよ。
ものすごく嬉しかった!

数週間後、 
みとやオリジナル手芸キット
キラキラモザイクアート
『柳津ファンタジー』はこうして
完成したのでありました。

その際、作者名をどうしようか?
という話になりました。
今回使用したのは写真じゃなく、
イラストなので
別の名前のほうが面白いということで、
二人で奇才っぽく見える名前を!と
考えました。

まぁここでも難航することになるんですけどね。

4~5日考えてもなかなかお互い
しっくりくる名前が見つからず、
結局、ベタに、佐藤光(さとうひかる)
佐藤→砂糖→シュガー
光→ライト

ということで、単なる直訳の
”シュガー・ライト”という案に落ち着きました。

奇才っぽくと言っていた割には、
何のひねりもないネーミング・・・。

そしてここに、
イラスト作家

シュガー・ライトさん

誕生となったわけでございます。


話はそれました・・・。


実は、この『柳津ファンタジー』
坂下本店で結構売れてるんです。

柳津町に一番近い店舗ということもあり、
柳津の町民の方が買っていかれているようで、
地元の人たちに受け入れられているみたいなんですよねぇ。

それが一番嬉しいかも。